曹洞宗   光雲山  寶蔵寺

本尊は薬師如来で開山は寶光寺五世泰翁慶初大和尚である
当山の始まりは現在の滋賀県大津に創立さ
れた崇福寺である 後に瀬戸岡霞野に移され 紫雲山神護寺と改められたが 諸堂は焼失
した
この時 寺の帰依者であった源頼朝が建久七年(1196)寺を現在の住所に移し諸堂を完成させた

しかし 創立後四百年を経ると法灯が衰え 
これを惜しんだ泰翁慶初大和尚が慶長九年
(1604)に天台宗より曹洞宗に改宗し 山号寺号も光雲山寶蔵寺と改めた
往時の境内には 本堂を始として大庫裡 衆寮
鐘楼堂 山門等の整然たる伽藍が整備されてたものの 正徳元年(1711)十二月に近家より発生した火災により焼失した

享保年間(1716〜1736)当山四世徳雲祖蘭和尚の代に再興された本堂も昭和六十年(1985)八月に当山十六世祖岳昌雄大和尚の代に再建された

なお本尊薬師如来は 享保年間の再建の折に
東の渓流薬師沢上流の光雲霊地に祀られていたものを 人々の願いによって本尊として勧請したものである
往時の人々の信仰は篤く 通行する人々は必ずこの薬師如来
に向かい礼拝していたと伝えられている

境内には 当山七世鼎堂官周和尚の代に建立された如意輪
観音を祀る 観音堂があり 尾崎観音様として庶民の信仰を
集めている

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